メトロガイド3月号/梅の花を見に行こう!―その1
2020年02月13日トピックス
元号「令和」は、千二百年余り前に編纂された日本最古の歌集万葉集の梅花の歌三十二首の序文に詠まれた「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。」が出典です。令和初めての春。時代を越えて詠み人に思いを馳せに出かけてみませんか。
梅の花を見に行こう!
江東区—亀戸天神社 (見頃 2月上旬~3月上旬)
花吹雪く東の宰府花の天神様として親しまれ、花好きなら一度は訪れたことがあるはず、の天神様。毎年2月上旬から3月上旬まで開催される「梅まつり」で賑わいます。菅原道真公が5歳のときに詠まれた“美しや 紅の色なる梅の花 あこが顔にも つけたくぞある”の歌碑や、菅公の像が本殿前に置かれています。花の天神の呼び名の通り、藤の花、菊の花でも有名です。
文京区—湯島天満宮 (見頃 2月上旬~3月上旬)
都会の喧騒を忘れる「湯島の白梅」「湯島の白梅」の歌で知られる、都会の真っ只中にあるとは思えない梅の名所がこちら。2月8日から3月8日までは東京に春の訪れを告げる「湯島天神梅まつり」が開催されます。期間中は奉納演芸や神輿渡御、和紙人形展示や物産展、生け花展、カラオケコンクールまでが行われ、40万人を超える人々で賑わいます。
天神様の梅
国立市—谷保天満宮 (見頃 1月中旬~3月上旬)
東日本最古の天満宮で見る梅の花交通安全祈願発祥の地として知られ、12月の谷保天満宮旧車祭では、クラシックカーやアンティークカーが並ぶ谷保天満宮ですが、約350本の白梅紅梅が1月中旬から咲き始めます。こちらの梅林の歴史は古く、江戸時代には大名の参勤交代の休憩場所として利用されたほか、明治時代には日本で最初のドライブツアーの目的地にもなりました。
文京区—牛天神 北野神社 (見頃 1月下旬~3月上旬)
梅のひと枝、春の訪れとともに菅原道真公が愛された「牛」で有名なその名も「牛天神」。天神様だけあって、初春は梅の花が多く咲きます。2月には「紅梅まつり」が行われ、期間中に御朱印、お守り、御札などを受けた人に「北野の福紅梅」の梅酒が進呈されるほか、献梅祭(紅梅まつり期間中第2日曜または第3日曜日)には梅の小枝が限定200本配られます。
新宿区—新宿御苑 (見頃 2月中旬~3月中旬)
広大な園の中に梅が点在新宿のど真ん中にあるとは思えない、広大な園の中に様々な花が咲きますが、もちろん梅も。園内には約300本の梅の木があり、2月中旬から見頃になるとのこと。酒類持ち込み禁止、遊具類使用禁止のため、純粋に花を楽しみたい人向けです。
港区—都立芝公園 (見頃 1月上旬~3月中旬)
江戸から続く銀世界の梅園内の梅園は「銀世界」と呼ばれていますが、江戸時代には新宿角筈(現在の西新宿三丁目)にあった白梅に由来します。2月21日、22日には「芝公園梅まつり」、「歴史ガイドツアー」が開催されます。詳細はお問い合わせを。
※掲載内容は1月中旬取材時のものです。最新の開花情報は各スポットのホームページなどでご確認ください。
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