大前研一「トヨタ超えイーロン・マスクは、現代のトーマス・エジソンだ」 テスラ&スペースX連続成功のワケ

なぜ連続で起業に成功するのか

2021年9月、世界で初めて民間人だけの乗組員による宇宙飛行が実現した。男女4人が乗った宇宙船「クルードラゴン」は3日間、地球の軌道を周回して帰還した。宇宙ベンチャーのスペースXが成功させたのだ。

大前研一「トヨタ超えイーロン・マスクは、現代のトーマス・エジソンだ」 テスラ&スペースX連続成功のワケ

イーロン・マスク氏。(AFLO=写真)全ての画像を見る(1枚)

スペースXは、EV(電気自動車)メーカーのテスラCEOでもあるイーロン・マスクが02年に設立。08年、民間液体燃料ロケットで初めて宇宙空間の軌道に到達させた。また、世界で初めて商用ロケットの再使用にも成功したことで知られている。

イーロン・マスクは現代のトーマス・エジソンだ。エジソンが白熱電球の長寿命化、蓄音機、映写機など1300もの発明を残したように、マスクはEV、宇宙のほかにも、オンライン決済(ペイパル)、太陽光発電(ソーラーシティ)、高速輸送システム(ハイパーループ)、脳に埋め込むコンピュータ・インターフェース(ニューラリンク)など多様な事業を手がけている。優れたエンジニアである彼は、何か問題を見つけると、エジソンのように創意工夫で解決するタイプだ。

マスクは1971年に南アフリカで生まれ、10歳からプログラミングを独学して、12歳で自作のゲームソフトを販売している。

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